http://www.project-ring.jp

世界基金と日本のNGO
02.日本NGOと世界基金の連携

世界基金は「地球規模の官民パートナーシップ」として作られ、これまでの国際機関とは異なった次元で「市民社会との連携」を位置づけています。世界基金と市民社会・NGOの連携は、以下の2つのサイド、5つのチャンネルがあります。
こうしたチャンネルに沿って、世界各国で市民社会・NGOが世界基金を支え、活動を発展させることに貢献しています。

02-1被援助国現地サイド

被援助国現地サイドでは、世界基金と市民社会・NGOの連携方法として、以下の4つのチャンネルがあります。

  1. 被援助国でプロジェクト案件を作り、監督する「国別調整メカニズム」(CCM)の市民社会または当事者の代表メンバーになる。
  2. 被援助国で世界基金の資金を受領し管理する「資金受入責任団体」(PR)になる。
  3. 世界基金の資金でプロジェクトを実施する「資金受領団体」(SR)になる。
  4. 世界基金のガバナンスに関わる「理事会」の「途上国NGO代表団」もしくは「当事者代表団」に参加する。

それぞれのチャンネルについてみてみましょう。

被援助国のCCMのほとんどに、現在、各国のHIV/AIDSに関わるNGOのネットワークの代表や、技術を持つ国際NGOの代表が参加していますし、HIV/AIDSなど、三大感染症の当事者団体の代表も参加しています。また、SRの役割を担う国際NGOや国内NGOネットワークも増えてきました。多くの国で国内のHIV/AIDSに関わるNGOのネットワークが世界基金の案件のSRを担っています。また、ワールド・ビジョンやケア・インターナショナルなど大きな国際NGOがPRやSRを務めている案件も増えてきています。
日本の国際協力NGOは、現地に根付き、小規模ながらきめの細かな活動をしていることで定評があります。こうしたNGOが世界基金の資金にアクセスする方法としてあるのが、SRになることです。2007年現在、当団体が知る限りで6団体が、SRとして世界基金の資金を活用してプロジェクトを行っています。
世界基金の案件は、会計監査が厳しいこと、また、定量的な数値目標を達成することが必要になることから、途上国の小さなNGOにとってはチャレンジングな仕事です。これらのNGOは、コミュニティレベルでの実施能力はあっても、会計やデータの処理には慣れていないことが多いからです。日本のNGOの高い会計能力やデータ処理能力で、こうした地域のNGOを支援するといったことが、日本のNGOの可能性として開かれています。

02-2援助国サイド

援助国現地サイドでは、世界基金と市民社会・NGOの連携方法として、以下の2つのチャンネルがあります。

  1. 世界基金のガバナンスに関わる「理事会」の「先進国NGO代表団」に参加する。
  2. 各援助国で自発的に、世界基金のガバナンスや資源動員に関する働きかけを行う。

援助国サイドでの関与についてですが、日本はG8の一員であり、世界の主要国の一つであることから、世界基金への資金拠出において大きな役割を果たす必要があります。また、日本は世界基金の理事会にドナー国として単独で一議席を有しており、世界基金のガバナンス、意思決定に大きな力を持っています。そのため、日本政府に対して、世界基金への積極的な資金拠出を働きかけていくことや、世界基金の理事会で検討される様々なポリシーについて、日本政府に市民社会の立場を伝え、働きかけていくことはとても重要です。こうした業務については、当団体((特活)エイズ&ソサエティ研究会議プロジェクトRING)が、先進国NGO代表団に日本の市民社会として人員を派遣するとともに、国内キャンペーンなどを展開して努力しています。また、HIVと結核に関するキャンペーンに取り組む「日本リザルツ」などのNGOも、世界基金に関わるキャンペーンやアドボカシーを行っています。一方、世界基金支援日本委員会(事務局:(財)日本国際交流センター)は、欧州・米国の世界基金支援委員会(フレンズ)とともに、東アジアから世界基金を支える大きな役割を果たしています。私たちは、こうした取り組みによって、日本政府が世界基金に対して安定的に、必要な資金を拠出することによって、G8諸国の一員たる日本の責任を果たしていけるとよいと考えています。

Contents
Project RINGについて ‥‥ Project RINGとは?お問い合わせ・連絡先
Project RINGの活動 ‥‥ 日本のアドボカシーと『プロジェクトRING』の活動最新情報(What's New)
活動一覧(カテゴリ別)
世界基金と日本のNGO ‥‥ 世界基金とは?日本NGOと世界基金の連携日本NGOの連携事例
世界基金に関わる世界のアドボカシー ‥‥ 世界のアドボカシーアドボカシー活動団体
リンク:関連の団体や詳細情報など ‥‥ 国内の団体・情報ウェブサイトなど海外の団体・情報ウェブサイトなど
Copyright© Japan AIDS & Society Association. All Rights Reserved.