http://www.project-ring.jp
G8リソース・ブック『サバイバル・キット 国際保健とG8』

はじめに

: なぜG8に取り組むのか〜G8諸国の市民として〜

第2部

: G8は保健に関してどんな約束をしてきたのか

おわりに

: G8に関する市民のInstitutional Memory をつくるために

資料編

第3部:G8とHIV/AIDS・国際保健ガイドブック

5.メディアとの連携・協力に向けた取り組み

  1. 概要
  2. 2008年洞爺湖サミットの経験

1概要

G8に向けたアドボカシーの戦略の中で、メディアとの連携は重要な検討事項である。

政府・官僚機構や国会議員などは、政策決定に直接関係するセクターである。それと異なり、メディアは、政策決定に直接関与するわけではない。しかし、メディアは、政策決定セクターとその他のセクターを、情報によってマクロに結びつける役割を果たす唯一の機構であり、とくにサミットのような課題においては、メディアの動向が政策決定セクターの動向を左右する規定力を持つといって過言ではない。

2000年以降、国際メディアは、地球規模課題をサミットの主要テーマの一つと捉えてきた。欧米のメディアの多くにおいては、途上国の貧困・開発問題、保健問題などは、気候変動問題など地球環境問題ほどではないにせよ、サミットの主要課題として捉えられ、活発な報道がなされてきた。これらの報道と市民社会の活動がG8諸国の世論を形作り、G8諸国政府も政策決定においてこれらの世論の影響を強く受けてきた。

また、G8主催国の政策動向には、G8主催国のメディアが大きな影響を与えており、市民社会がG8主催国のメディアとの連携を強化する必要がある。

22008年洞爺湖サミットの経験

日本のメディアは、伝統的に気候変動問題については関心が高いが、途上国の貧困・開発問題、ミレニアム開発目標、および地球規模の保健問題についての報道の優先順位は低かった。また、そもそも国際情勢についての報道の優先順位は低く、とくにアフリカ地域については、その中でも最も優先順位の低い地域として扱われてきた。もちろん、一部の熱心なジャーナリストが保健やアフリカについて積極的に報道すべく努力してきたが、大手メディアの官僚主義の中で、それらの努力は十分に反映されてこなかった。

しかし、2008年は東京アフリカ開発会議(TICAD IV)とサミットがともに開かれる年、ということで、メディアにおいても、アフリカおよび貧困・開発問題への関心は、2007年以来、で若干、増大してきた。また、NGOの活動に関するメディアの関心も若干、高まってきた。とくに、G8NGOフォーラムが、開発・環境・人権の各分野で100団体以上の参加を以て結成されたことが、メディアの高い注目を集めることになった。

G8NGOフォーラムでは、2007年後半以降、日本の主要新聞社である朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、産経新聞社と懇談会を持ち、貧困・開発問題やアフリカ問題を含む地球規模課題への啓発を行った。こうした懇談会は、関心のある記者との連携を強化すると同時に、編集方針や記事の選択などに決定権を持つハイレベル層のコミットメントを得る上で重要な意味があった。

最終的に、サミット当日においては、NGOは国際メディアセンターにおいて多くのメディアの関心を呼び、NGOの政策提言やメッセージは新聞・テレビなどで多く報道された。

Contents
Project RINGについて ‥‥ Project RINGとは?お問い合わせ・連絡先
Project RINGの活動 ‥‥ 日本のアドボカシーと『プロジェクトRING』の活動最新情報(What's New)
活動一覧(カテゴリ別)
世界基金と日本のNGO ‥‥ 世界基金とは?日本NGOと世界基金の連携日本NGOの連携事例
世界基金に関わる世界のアドボカシー ‥‥ 世界のアドボカシーアドボカシー活動団体
リンク:関連の団体や詳細情報など ‥‥ 国内の団体・情報ウェブサイトなど海外の団体・情報ウェブサイトなど
Copyright© Japan AIDS & Society Association. All Rights Reserved.