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G8リソース・ブック『サバイバル・キット 国際保健とG8』

はじめに

: なぜG8に取り組むのか〜G8諸国の市民として〜

第2部

: G8は保健に関してどんな約束をしてきたのか

おわりに

: G8に関する市民のInstitutional Memory をつくるために

資料編

第3部:G8とHIV/AIDS・国際保健ガイドブック

1.G8プロセスとは何か

G8の始まりは、1975年にフランスのランブイエで行われた第1回先進国首脳会議(G6)である。それから33年、G8は単なる主要先進国の経済政策の調整のための会議ではなく、「主要国」を自称する8カ国が多くの地球規模課題に関する政策方針を検討するための、数多くの会議や調整を伴った、一年単位のプロセスとなっている。

市民社会のG8へのアプローチも大きく変化している。伝統的には、G8に対する市民社会のアプローチは、これに反対し、可能ならば中止に追い込む、というシンプルなものであった。しかし、特に2005年のグレンイーグルズG8サミットを契機として、市民社会は、特定8カ国による政策独占を批判しながらも、G8が現実的に持っている資金や、グローバルな政策規定力を活用し、世界の貧困問題や気候変動などの地球規模課題について、G8の資金・実施両面での貢献を引き出そうとするアプローチをとるようになった。

G8主催国の市民社会は、G8の政策が世界の人々にもたらしうる弊害を軽減し、肯定的な側面を伸ばす取り組みを具体的に行う責任を負っている。年間を通じたプロセスであるG8に対して、市民社会が真剣に向き合おうとする場合、その労力はきわめて大きいものとなる。G8に対するアドボカシーは、主に、G8の主催国の市民社会がこれをリードし、他のG8諸国の市民社会および途上国の市民社会がこれに連帯するという形を取っている。

貧困・開発問題に関しては、「貧困をなくすためのグローバル・コール」(GCAP: Global Call for Action against Poverty)がG8諸国および途上国の市民社会運動のコーディネーションを実質的に担っているが、これまで、G8の国際保健分野に関する市民社会の取り組みの経験は、情報として適切に蓄積されてこなかった。

本書は、とくに2008年に行われた日本でのG8サミットの経験をもとに、G8の国際保健政策形成プロセスに関する経験と情報を蓄積し、これをG8諸国の市民社会が共有する「制度化された記憶」(Institutional Memory)として残そうとする試みである。本書では、以下のようにG8サミットのプロセスを区分し、それについて、日本のG8サミットの経験と、それから抽出される一般的な教訓とを記述することとする。

7月5日に開催されたG8ピースウォークにて
7月5日に開催されたG8ピースウォークにて

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