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G8リソース・ブック『サバイバル・キット 国際保健とG8』

はじめに

: なぜG8に取り組むのか〜G8諸国の市民として〜

第2部

: G8は保健に関してどんな約束をしてきたのか

おわりに

: G8に関する市民のInstitutional Memory をつくるために

資料編

第2部:G8は保健に関してどんな約束をしてきたのか

2.洞爺湖サミットにおける約束

  1. 洞爺湖サミット首脳宣言の約束
  2. 洞爺湖国際保健行動指針における約束

1洞爺湖サミット首脳宣言の約束

課題 段落 内容
保健全般 1段落

多様なステークホルダーからのインプットを適切に得つつ、G8専門家は、保健に関する現状、行動原則、取るべき行動を概説する本報告書を作成した。

資金 30段落

保健関連MDGsが達成されるためには、妊産婦の健康、生殖に関する健康(リプロダクティブ・ヘルス)、子どもの健康や、新たに顕在化してきた保健課題、および顧みられない保健の優先課題で進展を図るためには、国内及び国外の両方から追加的資金が必要であることを認識する。

ポリオ根絶については、国際ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)によれば、2008年から2012年の5年間で、少なくとも9億8千万ドルの緊急の資金需要が存在し、これが満たされなければ、根絶に向けた展望が後退することになる。

保健システム
強化
13段落
14段落

保健従事者の供給を増加し、質を改善するためには、保健従事者の「治療・研修・維持(TTR:Treat-Train-Retain)」や、保健従事者間の業務移管(タスク・シフティング)などの方法が推進されるべきである。

G8は、保健従事者の倫理的な国際的雇用に関する自発的行動規範についてのWHOの作業を慫慂する。

G8は、保健システムのパフォーマンスを記録して評価するために、妊産婦保健指標を使用する価値を認識する。G8は、政策立案と評価に必要な保健データを収集、分析、評価するための保健評価指標の標準化を目指すためのステークホルダー間での更なる連携を慫慂する。

母子保健 18段落

2015年までに全ての出産のうち90%が熟練助産者の立ち会いのもとで行われるべきであるという1999年のICPD+5(注:人口と開発に関する国際会議+5)で合意された目標を念頭に、熟練助産者へのアクセスを向上しつつ、質の高い産前・産後ケアへのアクセス改善のための継続ケアに対する資金投入を通じて、妊産婦および新生児の死亡削減のための包括的アプローチの支援に取り組むことを提言する。

HIV/AIDS 21段落

二国間・多国間の努力により、500万人へのART治療を支援すること、2400万人の人々の新規感染予防と2400万人のケアを行う。

国際社会は、アフリカにおけるエイズ母子感染予防のためのプログラムを拡大する必要がある母子感染予防を含む包括的でかつ証拠に基づいた予防のための努力を加速化させること、および、性的搾取やジェンダーによる暴力への対応が、引き続き緊要である。

ジェンダー分析、ジェンダー平等の推進、そして女性と女児に特有のニーズへの対応が必要である。

性と生殖に関する健康(リプロダクティブ・ヘルス)への支援は、思春期やその他の脆弱度の高いグループが利用可能でアクセス可能なものにしなければならない。

HIV予防、治療、ケアとサポートへのアクセスを阻害する差別、偏見、社会的排除といった障壁は取り除かなければならない。

G8は、移動を円滑にすることを目的とした、HIV陽性者の移動制限措置を見直すために現在行われている作業を支持し、この問題を引き続き扱うことにコミットしている。

TB
(含むHIV/TB)
22段落

質の高い直接服薬確認療法(DOTS)を含むストップ結核戦略の拡大は、サーベイランス能力が弱い多くの開発途上国にとって不可欠なものであり、また、保健システムの強化に資するものである。

G8は、多剤耐性結核や超多剤耐性結核に対するサーベイランスや診断システムを強化し、WHOが推奨するHIVと結核の重複感染に対する統合された共同アプローチを強化しなければならない。

マラリア 23段落

G8は、長期残効型殺虫剤含有蚊帳(LLITN)、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約に沿った室内残留性散布のような統合的ベクター・コントロール・メカニズム、早期診断、効果的な抗マラリア薬による治療(ACT:アルテミシニン・ベース混合治療法)、そして、妊娠中のマラリアに関する間欠的予防治療へのアクセス拡大を継続しなければならない。

G8は、マラリアに関する我々の過去のコミットメントの履行の一環として、他の利害関係者と協力し、二国間及び多国間の援助を通じ、1億張りの長期残効型殺虫剤含有蚊帳を供与することを目指し、同蚊帳へのアクセスを引き続き拡大する。また、ACTへの薬剤耐性発現と、それが引き起こす効果的治療への脅威を管理し、予防するために、継続的警戒と先制行動が支援されねばならない。

その他の
感染症
24段落
25段落

G8は、国際ポリオ根絶イニシアティブを支援するために、資金的貢献を維持又は増加させるとの我々自身の過去のコミットメントを履行し、他の公的、民間のドナーにも同様の取組を行うよう促す。世界保健総会(WHA)決議がポリオ流行国に対して、政治レベル、市民社会レベルの全てのレベルにおいてポリオ根絶の努力に関与するよう促したことを念頭に、G8は、ポリオ流行国による強いコミットメントを支持し、ポリオ根絶に向け共に努力する。

WHOの計画を念頭におきつつ、保健システムの普及、貧困と社会的排除の緩和、ならびに、集団投薬をはじめとした十分な統合的公衆衛生アプローチの促進を通じて、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの主要感染国において、特定のNTDに感染した少なくとも75%の人々に対して、支援を届けることができるであろう。

2洞爺湖国際保健行動指針における約束

課題 段落 内容 洞爺湖指針
の関連記述
保健全般 45
  • G8のコミットメント履行の進捗をモニターするためのフォローアップ・メカニズムを設置することにも合意。
  • 我々は、G8保健専門家が、説明責任を 果たすためにG8の過去のコミットメント履行状況を示す一覧表とともに提出した報告書を歓迎。
指針
1・2段落
資金 46(a)
  • 感染症との闘い及び保健強化のために努力を継続するとともに、今後 5年間で少なくとも見積もられた600億米ドルを供与するとの目標に向けて引き続き取り組むとのコミットメントを改めて表明する。一部の国は、水分野を含 む保健システムに対する追加的な資金を提供する。
指針
29段落
保健システム
強化
46(b)
  • G8メンバーはWHOが示す基準値である1000人あたり2.3人という比率にまで保 健従事者が増加するように努力し、まずは、我々が現在活動を行っており、かつ、保健従事者の決定的な不足を経験しているアフリカ諸国と協力する。
  • 我々は、パートナー諸国及び国際保健従事者同盟(グローバル・ヘルス・ワークフォース・アライアンス)等の関連のある利害関係者が、強固な保健従事者の計画 を策定し、明確な国家主導の目標を設定する努力、並びに、特に効果的な保健政策を立案するためのモニタリング・評価を強化するための努力を支援する。この 文脈で、我々は、2008年3月の保健人材に関する第1回国際フォーラムにおいて採択されたカンパラ宣言と国際行動のための課題に留意する。
指針
11-15段落
母子保健 46(c)
  • 我々は、開発途上国の中には子供の死亡 率と母親の健康に関するMDGs達成が大幅に軌道からはずれていることに留意する。(中略)国家主導の計画においては、栄養を含む継続的な予防とケア は、母子、新生児及び小児保健に対しより焦点を当てるべきである。生殖に関する保健は広くアクセス可能でなければならない。G8は、また、母子感染の防止 を含むヘルスケアへのアクセスを改善し、さらに、他分野にまたがるアプローチの採用やコミュニティの関与と参加の促進によりMDGsを達成するため、 HIV/エイズに関する活動、性と生殖に関する保健及び任意の家族計画の間の連関を改善するべく、具体的な手段をとる。
指針
16-20段落
HIV/AIDS 45
46(g)
  • G8メンバーは、マラリア、結核、ポリオという感染症との闘いに関して、それぞれ固有のコミットメントを完全に遵守する決意であり、2010年まで のHIV/エイズの予防、治療、ケアへのユニバーサル・アクセスという目標に向かって取り組んでいる。
  • 我々は、移動を円滑にすることを目的とした、HIV陽性者の移動制限措置を見直すために現在行われている取組を支持し、この問題を引き続き扱うことにコミットしている。
指針
21段落
マラリア 46(d)
  • マラリアに関する我々の過去のコミットメントの履行の一環として、他の利害関係者と協力し、二国間及び多国間の援助を通じ、2010年末までに1億張の長期残効型殺虫剤含有蚊帳を提供することを目指し、同蚊帳へのアクセスを引き続き拡大。
指針
23段落
その他の
感染症
46(e)
46(f)
  • ポリオ撲滅という歴史的な偉業に向けて のモメンタムを維持するために、我々は国際ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)を支援するための資金的貢献を維持又は増加させるとの我々自身の過去のコ ミットメントを履行し、他の公的及び民間のドナーにも同様の取組を行うよう奨励する。
  • 「顧みられない熱帯病」(NTD)に関 してサンクトペテルブルクでなされたコミットメントを更に進めるために、我々は、研究、診断・治療、予防、啓発、そして安全な水・衛生へのアクセス拡大な どの措置を通じて、WHOが掲げる疾病の統制または征圧の支援に取り組む。この観点から、我々は、WHOの計画を念頭に置きつつ、保健システムの普及、貧 困と社会的排除の緩和、並びに、集団投薬をはじめとした十分な統合的公衆衛生アプローチの拡大を通じて、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの主要感染国に おいて、特定のNTDに感染した少なくとも75%の人々に対して、支援を届けることができるであろう。3年から5年の間行動を継続する。
指針
24, 25, 30
段落
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